ペイフォワード精神で自分と社会をより良くする〜人生をデザインする〜
人生をより豊かにデザインするために、必要な考え方はなんだと思いますか?
今回もライフデザインカテゴリとして、人生をより良くデザインするための一助となれば嬉しいです。
また、姉妹サイトから飛んできた方は最後の方をお読みください。
ペイ・フォワードとは何か。
「ペイ・フォワード」を知らない人はこの映画を見れば、手っ取り早いです。
2000年に公開された映画「pay it forward (ペイ・フォワード)」を御存知ですか?
天才子役Haley Joel Osmentが主演の映画で、その名の通りペイ・フォワードの内容の映画です。
(Directed by Mimi Leder、Starring Kevin Spacey, Helen Hunt, and Haley Joel Osment、Copyright © 2000)
Pay it forwardを日本語に直訳すると「先に払う」という訳ですが、言葉の意味は「恩を送る」という意味になります。
日本では「恩返し」という言葉は良く耳にしますが、ペイ・フォワードという言葉を目にしたり耳にしたりすることが未だ少ないのが現状です。
恩を与えられたから/借りがあるから、恩を返すということとは全く意味が違っていて、第三者に恩を与えることです。自分の見返りは何も考えずに、です。"見返り"を強いて言えば、社会が良くなることです。
下の図をご覧ください。
もしあなたがこの図を見てすぐに、「ネズミ講やん(ネットワークビジネスやん)。」と思った人がいれば誤解しないでください。図式は同義ですが。笑
あなたがある三人の人に(ペイ・フォワードします)恩を与えます。
あなたを知らない人に突然恩を与えたら素直に受け入れてくれませんが、困っている人ならばその恩を喜んでくれるはずです。
そして、その三人に対して「僕がしたことを同じように他の三人の人にペイ・フォワードしてください」と伝えていけば、このような広がりをしていき社会と自分もハッピーになれるというのが上図の表すところです。そしてペイ・フォワードとは無償の愛のようなものです。
ペイ・フォワード精神のイベント 〜Burning Man〜
皆さんは「バーニングマン(Burning Man)」というイベントを聞いたことがあるでしょうか?
人気芸人さんのクッキーさんが参加して知ったという方もおられるのではないでしょうか。
アメリカ合衆国のネバダ州のほんっとうに砂しかない砂漠のようなところで行われるイベントです。
(Satellite image ©2019 Maxar Technologies via AP)
詳細としては、8月の最終月曜日から1週間行われ、準備されるものは仮設トイレと氷のみ。全てが世界と遮断されるような共同生活です。
そして簡潔に説明すると、「貨幣の存在しないコミュニティで信頼関係を築き上げるイベント」。重要なルールが「見返りを求めない(Only give)」。
与えるだけで求めないのです。そんなんで、共同生活が成り立つのか?とお思いになるかと思います。
しかし、このイベントで最終的に最も豊かになるのは(精神的にも物質的にも)、最も多くの人に物や芸を与えた人なのです。
信頼できるという評価は早く広がるのだと実感できそうです・・・。
近年ではアーティスティックな側面だけが強調されているような気がしますが、「これぞ、ペイ・フォワードの世界!」というような感じです。
詳しく知りたいよ、という方は是非とも「バーニングマン」でググってください。
社会的にハッピー。
冒頭で、日本において「ペイ・フォワード」という言葉はあまり聞かないと述べましたが、ベンチャー企業に関わる人や投資家にとっては馴染みの言葉です。
数百万ドル以上の資産を持つような投資家には、ペイ・フォワード精神で出資をする人が多く見られることが関係しているかもしれません。
投資家には「自分がお金を出してどれほどのリターンがあるかを計算するクセ」が身についていますが、「社会のためにお金を出す」人も多いことは事実だと思います。
(投資に関して言えば、見返りを求めて出資をすることは投資であり、見返りを求めずに出資をすることがペイ・フォワードということになります。)
デザイナー集団が無償で、街を明るくするために街中にデザインを施したという出来事が昔ありました。街は賑わい、たくさんの笑顔が溢れ、デザイナーたちも幸せに。
ペイ・フォワードの精神で日常を過ごしていけば、いつかは自分の元に戻ってくるかもしれません。いつか。
終わりに
人は、「変化」を嫌う習性があります。三日坊主という言葉を知らない人はまずいないと思います。
よく聞く話では「自分の勤めている会社の愚痴を散々言い、辞めたい、辞めたいと再三口にする人がいますが、2年後にその人にあっても同じ話をしている」ことがあります。
これは、人が変化を嫌うからです。転職のために一歩踏み切る勇気がない。結局は落ち着いていたいのです。
何かを新しく始めたり、挑戦したりすることは多くの人ができますが、大抵の人にとって持続することは困難です。
それを乗り越えるためには、自分自身が楽しめるように工夫することです。
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