芸術家とデザイナーの違いとは何か?

 

芸術家とデザイナーの違いを説明することができますか?
今回はそんな違いを理解してもらえたらと思います。

 

 

その前にブルーノ・ムナーリという人を知っておいて欲しいです。

ブルーノ・ムナーリ(Bruno Munari,1907~ 1998)はイタリアの美術家と言われていますが、多くの肩書を持っています。美術家、グラフィックデザイナー、プロダクトデザイナー、教育者、研究家、絵本作家など、多くの顔を持っている人です。デザイナーであり、芸術家でもある彼は『芸術家とデザイナー』という著書を残しています。

 

彼はその著書の中でこのように書いていました。

デザイナーとは、
『世間によく知られ、広く消費される製品を、最良の方法でつくろうと努めている者である。』
と述べています。それに加えて、
『芸術家がデザイナーの仕事をしようとすると、かならず主観的な方法で行い、自身の「芸術性」を誇示しようとする。そして、製品に自分の信念が息づき、他の人にも伝わることを望む。これは画家であろうと、彫刻家であろうと、建築家であろうと変わらない。』とも述べている。

 

彼の言葉から、芸術家とデザイナーのそれぞれの本質を見抜けると思います。

 

もっと詳しく区別を説明すると、下のようにそれぞれの職種を見てみると明解になります。

 

デザイナー

デザイナーには多くの種類があります。グラフィックデザイナー、Webデザイナー、工業デザイナー、イラストレーター、ファッションデザイナー、空間デザイナー、建築家などが挙げられます。
これらの種類からわかるように、デザイナーはまさに、顧客を考慮した顧客のための仕事であることがわかります。

 

芸術家

芸術家といえば、画家や彫刻家、陶芸家、工芸家、音楽家、文筆家などがあります。ブルーノ・ムナーリがいう通り、芸術性を誇示し自分の信念を他人に伝えることを目的としたものが芸術家であることが明確です。

 

終わりに

 

日本においてデザイナーの地位は低いと言われています。実質、海外の有名企業で働くデザイナーは初年から年収1,000万円は超えると言われています。日本におけるデザイナーに対する敬意の希薄さは建築家も同様です。1級建築士の資格は簡単に取れるものでは無いですが、1級建築士の中でもかなりの低収入者がいるのも事実です。しかし建築家は、西欧諸国や欧米ではリスペクトされています。

 

日本においても、デザイナーとしての地位が高くなる日が来るかはわかりません。しかし、今の時代ではインターネットによって世界を舞台に活動することができます。

 

人生楽しみながら、経験をつけていきたいものです。

 

 

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