経営者だけじゃない。松下幸之助の教えを学ぶことの徳。
はじめに
前回の記事で「自己啓発本なんて買うな。」などと言いましたが、もちろん松下幸之助の著書は別です。理由はもちろん歴史的なベストセラーと言えるからです。他にも稲盛和夫氏などの著名な偉大な経営者は数多く存在しますが、人間の本来あるべき姿、全ての社会に生きる人々がより良くなることに関して言及しているのは松下幸之助の著書に現れているので、氏の言葉や考え方を綴ることにしました。
人生80年。日々を毎日新たに生きる。
今では誰もが知っているスティーブ・ジョブズは後世、「毎朝、鏡に映った自分を見て、明日もし自分が死んでいたら・・・」と考えるようになったと言います。
毎日を今日しかないと思って生きれば、人間何にでもなれると思いますしそれを実現したいです。しかしながら、日本は毎日が平和で淡々と時がすぎていく国です。毎日を「今日しかない」と思って生きることは不可能です。不可能なんです。しかし、今日しかないと思って生きるべき。そうです、矛盾が生じてしまうのです。なので、毎日を今日しかないと思って生きるのではなく、毎日を新鮮な気持ちで生きることが重要なのです。はて、それはどうすれば良いのか・・・。
まず、日本人の多くは正月に「今年はこれこれこうゆうふうな1年にしよう!!」などと当たり前のように1年の目標のようなものを立てて、当たり前のようにそれを達成できません。これが、まず最初の誤りです。誤りというか、多くの人は目標の立て方がおかしいことが原因で達成できないのだと思います。しかし、目標に関しては今回の本題とズレてしまいますので触れません。どうすれば毎日を新鮮に生きることができるかです。
1年をこのように過ごそう!!と意気込んでいても1日1日を意識して過ごせていなければ日々の成長はないに等しいと思います。
「昨日よりも今日」を意識するだけです。
昨日の自分が知らなかったものを知れるだけで、昨日の自分よりも成長できています。
例えば、私自身は現在3足のわらじですが、来年以降はデザイナーをメインとして考えていまして毎日何かしらの新たなデザインの知識や未知の表現や技法を学ぶことを意識しています。
ほんの小さなことでも良いと思います。小さな積み重ねが人間の成長をあっという間に支えていたんだということに気づく瞬間が訪れます。訪れるはずです。
上記は前向きな考え方のみを記しましたが、松下幸之助は「後ろ向きになっても前向きになれ。今日は今日しかないのだから」という主旨の表し方をしました。
松下幸之助の言葉「日々是新」(ひびこれあらた)
昨日は昨日。今日は今日。昨日の苦労を今日に持ち越すことはない。「1日の苦労は1日にて足れり」というように今日はまた今日の運命が開ける。
日々是新なれば、すなわち日々是好日。素直で謙虚で、創意工夫に富んだ人は毎日が明るく、毎日が元気。
要点
・日々成長
・今日は今日。毎日が新たな始まり
・毎朝心を新ためる
・1日1日を意識して過ごす習慣をつけていれば「昨日の嫌なこと」もリセットして「今日を生きる」ことが容易になる