アイコンについて考えてみるPart1〜記号論・アイコンって何?〜
今回はアイコン(icon)について記述していきますが、アイコンについてまずは説明していきます。
アメリカの哲学者・論理学者にチャールズ・サンダース・パース(1839~1914)という人物がおりました。彼は記号論を唱えました。(正確に言えば、ソシュールという言語学者やらも絡んでくるのですが簡潔にするため抜粋。)
あなたが記号論という言葉を聞いたことがなくても不思議ではありません。学術的な論として広く認知されていないことは残念ですが、記号論は単に「記号と言われるもの」に関するものだけではなく、「あるものの代替とする」あらゆるものに関する研究であることだけは知っておいていただきたいです。
アイコンについてのお話へ進むために記号論についてはまた今度お話しするとして、パースは記号論の中で3つに分類した次のような結果を記しました。
「記号は3つに分類できる」
・シンボル(Symbol)
・アイコン(Icon)
・インデックス(Index)
これら3つをかなり簡単に説明すると、
シンボルは、解釈の慣習・慣例や学習により対象を表すものです。(約定性)
アイコンとは、図やイラストなどによって物理的に表現したもの。(類似性)
インデックスは、事実的な関連で直接的にあらわすものです。(因果性)
先に、「記号は3つに分類できる」とたいそうなことを言いましたが、実際はあるものを明確に3つのどれかに分類することができません。
例えば、ある対象のものでもシンボルであり、アイコンでもある、というように解釈が重なることが当然であるからです。
(ちなみに、記号論においては「記号(sign)」,「対象(object)」,「解釈項(interpretant)」という3つの様式を説明しています。気になる方はググってみてください。)
アイコンは面白い
アイコン(イコン)は先ほど話した通りですがさらに要約すると、「性質が対象との間に示す類似性によって、またその対象が現実に存在していないとしてもその特性だけで対象を表す記号」です。
例をとって見ていきましょう。
アイコン専門のサイトに「FLAT ICON DESIGN」というサイトが存在します。(ちなみに商用も可能です。)
私たちがアイコンをよく目にするのはパソコンの中です。
まずは、PCのアイコン。
次にこちら、見るだけでわかります。
次はこちら。携帯などにもありますよね。
次はこちら。パソコンを使っている人なら誰しも使っているはず。
次はこちら。いらないものはなんでもここにぽいっと。
これからもアイコンについての記事をいくつか挙げていこうと思っています。
笑顔で目を通してください。