人は色をどうやって認識するのか〜色について知る〜
まず、人は光が目に届くことで初めて色を認識することができます。光のない暗闇の中で色を認識することができないのはそのためです。
その光には、「放射」「反射・吸収」「透過」の3種類の性質があります。簡単に説明すると、
「放射」
熱量が変化することで生じるもの。燃焼による光などが例としてあげられる。
「反射・吸収」
物質が当たった光のうち、反射された波長だけが目に届く。トマトが赤く見えるのは、トマトが青/緑の波長を吸収して赤の波長だけが目に届くから。
「透過」
水やフィルターなど透過するものに光が通過したあと、特定の波長が吸収され残った波長が目に届く。赤いフィルターなら、赤以外の成分を吸収し赤の波長だけが通過するので赤く見える。
色について知る (色の三原則)
学校の理科の授業などでこの三つの言葉を聞いたことがあるかと思います。「色相」「明度」「彩度」です。「明度」と「彩度」はその名の通り、色の明るさや鮮やかさの度合いかな?とは予想がつくかと思いますが、「色相」が色の大前提のようなものになります。
「色相」
人が目で見える色味の違いのこと。
つまり、我々が認識できる色の違いをあらわしたものだと思ってください。
光には波長が存在しており、人間に見える(人間の目に届く)光の波長は380nm〜780nm(単位はナノメートルです)なので、色相はこの範囲内のみでしか規定されていません。
色相の例
「明度」
どのような目に見えるかではなく、色の明るさの違い。
明度が低め
明度が高め
「彩度」
ある色相の鮮やかさを指すための度合いで白や黒などの無彩色は彩度がゼロになる。
ちなみに無彩色とは白黒写真を思い浮かべると理解しやすいと思います。また、無彩色はサイドの情報を持たないため明度の情報しか持たないため視認性が悪くなります。
色が表す意味は様々な意味があります。参考はこちらに。
色を知ることは、デザインに関わる仕事をしていない人も生活を豊かにする可能性を秘めています。今回は色の基本的な裁定でも抑えていただきたいことだけを紹介しましたが、様々な発展的なものも記事にして書いていこうと思っています。
色を知ることで、会社で作る企画書や提案書、はたまたプレゼンで用いるパワーポイントなどでも活用できます。色がぞんざいに使われている資料はパッと見で見たくもなくなりますし。笑