デザインのヒントを得る〜David Airey〜
以前ロゴデザイナーであるDavid Aireyの著書を読み、いくつかデザインする際のヒントが書かれていたので最も印象に残ったものを紹介します。
David Airey
彼は2005年にデザイナーとして独立して以来、30カ国以上の顧客を相手にするほどワールドワイドに活躍しているデザイナーです。
デザインの9つのヒント
・一目でわかるデザインに
・直接的な表現に固執しない
・テーマに逆らわない
・印象的なポイントは一つだけに
・モノクロにデザインして見る
・上下を逆にして確認する
・差別化するデザイン
・単色バージョンも用意する
・実用例を取り入れる
「一目でわかるデザインに」
私たちがデザインするロゴは、大企業でもない限り一般人がジッと立ち止まって見るということはありません。一目でデザインが把握できるような、一目で引き寄せられるようなロゴを作る必要があります。
「直接的な表現に固執しない」
特定の業種の会社のロゴを作るときに直接的な表現をする必要はありません。彼が例にしたものは車の企業ロゴです。フォルクスワーゲンやベンツはロゴを見ただけでは車の会社だと思いません。
「テーマに逆らわない」
先ほど話したヒントと同じように考えないでください。例えば、ベンツはもともと車の製造をしていたわけではなく、ヘリコプターの製造をしていたことに起因しダイムラー社と合併後に、「円環との三つの接点は陸・海・空の分野での繁栄を込めた」と言われています。テーマというのは、職種を表すためではなく企業の理念を表すものです。
「印象的なポイントは一つだけに」
一般の人がロゴを見るのはほんの一瞬だけです。記憶に残すのに、ただ派手なデザインや色使いだけでは記憶に残すことはできません。しかしシンプルな形だけでも記憶に残りません。印象的なポイントは一つにする。
「モノクロにデザインして見る」
デザインするときに最初から色をつけてデザインしては、最終段階での調整がおかしくなります。おそらく経験がある人も多いのではないでしょうか?色を限定することで、形にフォーカスして考えることができます。
「上下を逆にして確認する」
あなたがロゴデザインを制作し終えて、それが顧客の元に行ったあとは様々な状況で使われます。資料などで逆さまに見られることも多々あると思います。逆さまにした時のデザインも確認しましょう。
「差別化するデザイン」
同業他社とロゴを差別化することはとても重要な事項になります。似かよったデザインは印象に残りづらくなるのは当然だと思います。リサーチを忘れないようにしましょう。
「単色バージョンも用意する」
クライアントの指示でカラーを指定されたとしても、単色での準備を忘れないようにしましょう。顧客がそれを必要とするときがくるかもしれないからです。
「実用例を取り入れる」
顧客にロゴデザインの提案をするときに、想像しやすいようにフォトショップなどを使って合成画像を入れるとより説得力が増します。